カルシウム

カルシウムの正しい摂り方




カルシウムと身体の複雑な関係

カルシウムとビタミンD
 カルシウムを骨に取り込むには、活性型のビタミンDが必要です。皮膚に存在するコレステロールが日光の紫外線によりビタミンDになり、このビタミンDが肝臓に運ばれて変化し、さらに腎臓に運ばれて活性型ビタミンDになります。

 腎臓は血液中のカルシウム濃度が低下すると、活性型ビタミンDをつくり出し、腸管からのカルシウム吸収を促進します。
 年を取ると肝臓も腎臓も機能が低下しますが、腎臓は肝臓に比べて急速に機能が低下していきます。

 この機能低下を補い、血液中のカルシウム濃度を調節するのに、副甲状腺ホルモンが、骨からカルシウムを動員するメカニズムが利用されます。

カルシウム過剰の危険
 血液中のカルシウム濃度が高すぎると、カルシウムは血管内壁に沈着して、血管を狭くし弾力を失わせます。また細胞に侵入して、細胞の老化・死をスピードアップします。
 それを防ぐために、甲状腺からカルシトニンが分泌され、血液中のカルシウム濃度を低下させます。


カルシウムとマグネシウム

 カルシウムだけを乳製品やサプリメントで大量に補給すると、マグネシウムの排泄量が増大するので、マグネシウム不足の危険性が生じます。
 現代の食生活ではマグネシウムが不足しやすく、またストレスによってもマグネシウムは失われますので、カルシウムとマグネシウムのバランスに注意する必要があります。

 理想的なカルシウムとマグネシウムのバランスは2:1と言われています。そのような比率でつくられたサプリメントも最近は出ています。40才以降は乳製品などの取り過ぎに注意し、バランスのとれたサプリメントを取るようにします。


骨粗鬆症とカルシウム

 骨粗鬆(こつそしょう)症は、閉経後に骨のカルシウムが激減し股関節などの骨折が多発する現象です。骨粗鬆症と診断された女性は、カルシウムの補給をすすめられるのが普通ですが、カルシウムを補給してもしなくても、骨のカルシウム量の減少率にほとんど差は見られません。
 このような場合には、女性ホルモン製剤の利用が有効です。
 


カルシウムは運動しないと骨にならない!

 カルシウムは骨に負荷がかからないと、どんどん減少していきます。最も健康で栄養管理も完全な宇宙飛行士も、重力のない宇宙生活ではどんどん骨からカルシウムが減少していきます。
 骨粗鬆症でなくても、骨量は30代にピークに達し、40代から徐々に減少していきます。したがって、30代までに骨量を蓄積し、40代からは骨量の減少を抑える必要があります。

 そのためには、生涯にわたり適切な量の運動が不可欠です。運動不足では、いくらカルシウムを取っても骨になりません。




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