アトピー体質改善の基本
アトピーは、非常な乾燥肌が本来の体質です。しかし掻き傷などから侵入した細菌による炎症で、皮膚が赤く腫れている場合も多くあります。
このような場合は最初に細菌による炎症を治療します。そうすると本来の体質であるかさかさの乾燥肌になります。
この乾燥肌になった時点で、治療を乾燥肌の体質を改善する方向に切り替える必要があります。乾燥肌を防ぐには、以下に記載されている食事法や入浴法などの注意事項を守ります。
市販の漢方薬としては、「パナックス−ケイギョク」(信州薬品研究所)という漢方薬を服用する方法があります。
皮膚の殺菌と清潔
アトピーという病気の本体は、皮膚に定着した黄色ブドウ球菌による感染症であるというのが、最新の研究結果です。したがって、湿疹部分の殺菌や皮膚の衛生はアトピーの治療において非常に重要です。
また一般的な皮膚を清潔にする方法は、皮膚を傷める場合も多いので、皮膚を傷めない方法で清潔にするのが重要です。
マキロンによる殺菌の後は、細菌がまた皮膚の内部に入らないようにする必要があります。軟膏の自体の殺菌力は弱いので、軟膏を塗る指などは清潔にしてください。
また寝ている間に掻いてしまうなら、常に爪を短く切り丸く磨いておき、寝る前に手を洗い、指先をマキロンで消毒しておくと良いでしょう。
アトピーで使われる「アンダーム軟膏(ブフェキサマク配合)」などの非ステロイド剤軟膏は、ステロイドのような副作用がないという意味の軟膏ではありません。これらは本来リウマチ・神経痛・外傷などに使用されているものです。炎症を抑えるのみで、アトピーの治療に必要な殺菌作用も免疫系の調整作用もありません。
ブフェキサマクは熱感・かゆみ・赤い腫れなどの過敏症を起こすことがあり、長期連用すると重い症状をまねくことがあります。このような場合は使用を中止し、「ベリベアー軟膏」(第一製薬)などの弱いステロイド軟膏を塗れば治ります。
「ベリベアー軟膏」は生薬のウワウルシとビタミンEを配合し、副作用のほとんど無い弱いステロイドを使っています。この軟膏でステロイドによる副作用の例はありません。
入浴の注意
乾燥肌では、入浴はぬるめ(体温程度)のお風呂に10〜15分くらい入ります。40℃で10分前後の入浴を心掛けてください。浴槽から出たら、柔らかいタオルで強く擦らないように体を拭き、保湿剤を塗ります。
保湿剤は保湿ジェルや親水ワセリンなどを使います。ジェルは「BE:BUNNY’S(ビバニーズ アクアジェル)」が(株)ビバニーズ・パドック社から出ています。「BE:BUNNY’S」を初めて使う場合、すぐに吸収して乾燥肌になるときは、乾燥したらくり返し塗ります。その場合でも続けていれば、数日で2回/日くらいですむようになります。
また、アロマテラピーショップなどで売っているホホバオイルはベタ付き感も無く、入浴後の保湿剤として有効です。身体の中で特に乾燥肌がひどい所は、ベタ付きますが親水ワセリンを多めに塗ります。親水ワセリンは局方品なので薬局に注文すれば取ってもらえます。
食事の注意
アトピーはモチによって悪くなることが多いので、モチ・おはぎ・もち米の和菓子・あられ・おかきなどでアトピーが悪化しないか注意してください。モチきびやモチあわなどの雑穀も注意してください。
野菜を多く取ることは、肌は健康を保ちます。しかしサラダのような生の葉菜をたくさん取ることはお薦めしません。農産物の中で身体の水分を保持する性質(潤性)のあるものは以下の通りです。
イモ類全般・ゴマ・白菜・レンコン・カボチャ・ニンジン・ユリ根・桃・ナシ・柿・リンゴ・バナナ・イチゴ・小麦・玄米などです。卵・チーズ・バター・牛乳・酢・塩・砂糖なども潤性の食品です。
逆の性質を持つ燥性の食品は、ホウレン草・トマト・ナス・キュウリ・シソ・ネギ・ショウガ・クリ・ブドウ・ミカン・のり・コンブ・ワカメ・コショウ・唐辛子・茶・あずきなどです。一般に香辛料などの辛味は燥性が強く、酢などの酸味は潤性があります。
油はオリーブオイルや菜種サラダ油などがお薦めです。しかし古くなった油と加熱した油は有害です。またパンは食パンなど油脂を多く含んでいるものは避け、リーンなパン(フランスパンなど)に良質のバターやマーガリン(リノール酸の少ないもの)を使う方が良いでしょう。
加熱した油を使った食品は出来るだけ取らないようにします。例としては、フライや天ぷら・油揚げ・油炒め(肉も野菜も)・揚げ菓子(ポテトチップスやかりんとうなど)があります。また古くなったナッツ類も避けます。
最後に過食はアトピーの治癒を遅らせます。ただ成長期に必要な栄養の量と種類は、一般の人の感覚とかなりずれているので注意します。
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